クラウド(AmazonEC2/S3)に適したシステム

この本は僕みたいなサルでも分かりやすい。著者は日経コンピュータ(だったかな?)のクラウド関連記事も連載していて、代表的なIaaSであるAmazonEC2/S3の基礎知識がバッチリ整理されている。もう少しSLAについて書いてほしかった気もするが。
現時点でAmazonEC2/S3に適したシステムとは、AmazonEC2/S3のSLAと同程度で支障がなく、かつ仮想サーバーとクライアント間のトラフィック転送量が膨大でなく、多重実行でパフォーマンスが要求されるようなシステム。例えば、CPU負荷の高い月次バッチ処理のシステムや、特定の期間のみ稼働するような販促キャンペーン用システム等。また、グループウェアや社内SNSなど情報系サービスへの適用にも向いている。意外と多いと思われるのは、一時的に利用する開発環境や、SLAの検討のためにベータ版扱いで試験的に運用してみるというパターン。始めるのも止めるのも簡単だから。
逆にAmazonEC2/S3のSLAを超えてサービスを定義することはできないので、基幹業務のような24H365DのMCシステムでの適用はリスク大、というか無理だろう。なんでもかんでもクラウドってわけじゃいけど、少なくとも中小企業にとっては新しいサービスの展開が容易になった。実にオモシロイ。
AmazonEC2/S3の良いところ
- 初期投資ゼロに。運用コスト25%削減
- 開発者がサーバーを買ってくれと言わなくなった
- セキュリティは想像以上に堅牢。第三者監査で問題は見つからず
- 標準的なWebアプリケーションで、遅延は問題にならなかった
- サーバーのバックアップやクローニングが超高速
AmazonEC2/S3の悪いところ
- 想定以上に使用するサーバー台数が増加する
- 管理コンソールのユーザーインタフェースがミスを誘発しやすい
- Amazonの都合で仮想サーバーが再起動したことがあった
- 情報がすべて英語で、米本国との交渉が必要
- クレジットカード払いなのが不便
(via. 値段で分かる、クラウドの「おいしい」使い方)



