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日本でも金融淘汰、生保破綻で


国内中堅生保の大和生命保険が破綻した。驚いた。具体的には国内生保が破綻したということ、大和生命保険という企業を知らなかったこと、大和の読み方が「やまと」だということに驚いた。

破綻の原因はリスクの高い資産運用を続けていたという特異な経営だとか。なんせ運用に占める高リスク商品の割合が30%もあったという。大手はだいたい1%前後だ。そしてソルベンシーマージンが20数パーセントしかない大和は保険と呼べるレベルではなく、最初から保険金を支払う気はないという問題児だったと思っている。破綻してあたりまえ。

生保業界は厳しい。大手生保が開示している保有株式の含み益がなくなる株価水準によると、朝日、住友、三井、富国、第一の5社が含み損になった可能性があるという。株式の含み損は自己資本から差し引かれるため、保険金の支払い余力が下がり経営の自由度を失う。下のリストでいうと朝日が危ない気がする。マイッチングーだな。

【大手生保の株式含み損益ゼロ水準(日経平均株価ベース)】
 朝日生命  12,750円
 住友生命  10,400円
 三井生命   9,400円
 富国生命   9,300円
 第一生命   8,800円
 太陽生命   8,270円
 大同生命   8,000円
 日本生命   7,600円
 明治安田生命 7,400円

リーマン破綻は仕方がない


リーマン破綻で世界同時株安再来ということで、市場がエライ騒ぎになっているが早く収束してくれることを祈る。調整が終わるまでは金融市場の動揺が続くだろうが。。米国4位の証券会社(投資銀行)であったリーマンは、上位証券会社と張り合うためにリスクの高い運用を選ぶしかなかった。それだけレバレッジをかけていたんだから逆に動くとすぐにつぶれる。新興事業がとる戦略の弱みがみえたような気がした。これはどの業界にもあてはまるだろう。

個人的な感想としては、今回はベアスターンズのときのようにアメリカ政府が支援しなかったことが意外だった。結果として、政府は最後まで民間による救済にこだわり公的救済はなかった。これには、大統領選前の国民負担増というマイナスイメージの回避や、FRBの保有資産劣化の防止といった当局側の本音があるだろう。何よりも、大手金融機関はつぶれないという市場の甘えを一掃したことは大きいように思う。

大口債権者リストにある日本の銀行もいくつかダメージを食らっている。かわいそうに。もっとかわいそうなのは、リーマンの従業員。テレビで自分が勤める会社の破綻を知ったんだからそりゃそうだろう。ただ、ハイリスクハイリターンな職種なので特に同情はない。自社株を持っていたとか、ボーナスの一部を退職金に充当していたとなると悲劇だろうが。バンカメによるメリル救済のように、民間救済できなかったんだろうか。優良事業だけは救済されるような動きがあるがなんとも残念だ。リーマンに続く悲劇の企業はどこだろうか。AIG?