ソニーの金融事業
ソニーの全売上げに占める金融事業の割合が10%になった。これはソニーの映画事業やゲーム事業と同規模だ。でかくなったもんだ。金融事業を分解すると保険と銀行になる。ネット銀行では流動性の高い外貨預金やネットで完結する住宅ローンなど他行よりきめ細かいサービスが特徴で、ソニーというブランド効果もあって非常に魅力ある銀行になっている。一点だけ苦言を呈するならばネット決済機能が他と比べて弱いこと。最低限ネットデビット決済ぐらいはやってほしいと個人的に思う。
来年には海洋証券をリニューアルして、ソニーのネット証券が誕生することになっている。ソニー銀行の企業理念にある「資産運用ツールを提供する」「一人ひとりのお客さまのためのサービスを提供する」「IT技術を最大限活用する」などを適用したネット証券になると推測できる。つまり、手数料をぐっと安くしてマスを囲い込むといったものではなくて、ソニーファンを軸に魅力的なサービスを確実に展開する。といった感じだ。まずは外貨つながりで外国為替証拠金取引だろう。サービスレベルはどこぞの専門業者にはかなわないと思うが、ファンの心を掴む戦略が見物だ。
ファンを軸に展開するというのは、アップルがマックファンにパソコンだけではなく、iPODという面白いオモチャをファンに提供し事業を拡大させたのと同様だ。ファンを大事にする精神は非常に好きだ。最近のソニーは本業のエレクトロニクス事業でファンをことごとく裏切っているが、金融事業はそうでもなさそうな気がする。


